「サラリーマンは厚生年金の半分を会社が出してくれるからお得だ」
こんなセリフを聞いたことはありませんか?
サラリーマンをやめる時に周りからよく言われる決まり文句です。
私が会社の新人研修を受ける時に、人事が堂々とこれを言ってました。
しかしそれは全くの誤解であるということに気づきました。
今回は、「社会保険料の半分を会社が負担している」というのがウソである理由を紹介します。
厚生年金は実質自分で全額負担してる
下記は「幸福の資本論」からの引用です。
社会保険料の2分の1は企業負担になっていますが、会社はボランティアで社員の保険料を払っているわけではなく、全て人件費に織り込まれています。これはサラリーマンの負担を軽く見せるための詐術なのです。
「幸福の資本論」より引用
会社が払ってくれている社会保険料は人件費に織り込まれています。
これはどういうことかというと、
「社会保険料の支払いがなかったら、そのお金はあなたがもらえるはずである。」
ということです。
結局は、あなた自身の労働力で社会保険料を払っているわけですね。
なんでこんなに回りくどいことをしているかというと理由は2点あります。
1点目は、サラリーマンが損であるという事実を隠すため。
2点目は、国民年金の未納分を厚生年金で賄うためです。
(厚生年金は会社が強制的に回収するので未納ゼロです。)
この事実を知った時は驚きました。
あの新人研修の時に
「私たちは厚生年金の半分を会社が出してくれるから恵まれているのです。」
と堂々と500人の前でこのセリフを言っていたのを思い出すと笑ってしまいますね。
それにしても橘玲さんの本は、「日本のサラリーマンという身分がどのようなものなのか?」を躊躇なく書かれてて、読んでいて気持ちいいですね。
自分の人生を考える上でとても参考になりました。
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