- 資産運用を始めようか考えてる投資初心者
- 資産運用する上で何に気をつければいいか?を知りたい人
こんにちは、よしお(@5426yoshio)です。
資産運用する上でどういったリスクがあるか、あなたはご存知でしょうか?
投資をする前にあらかじめどのようなリスクがあるか把握することで、前もって対策を打つことができます。
そこで今回は、資産運用する上でのリスクの種類とその対策法についてご紹介したいと思います。
目次
資産運用はお金を失うリスクを伴う
まず最初にお話ししておきたいのが「資産運用はお金を失うリスクが伴う」ということです。
資産運用で絶対にお金を失わないという保証はどこにもないので、余剰資金で資産運用をするべきです。
最悪、投資したお金が全て失っても生活には困らないようにしましょうね。
資産運用初心者が絶対やってはいけないのが、借金をして投資をすることです。
つまり、「初心者は信用取引をしてレバレッジをかけるな」ということです。
自分の持っている金額以上のお金を動かして失敗したら、大変なことになりますので注意しましょう。
資産運用する上で知っておきたいリスクの種類
金利変動リスク

- 金利変動リスクとは、金利が変わることでその金融商品の価値も変わってしまうリスクです。
この金利変動リスクは主に債券が当てはまります。
例えば、1%の金利の債権があったとします。
もし市場の金利が上がって2%の債権が出てきたら、1%の金利の債権の価値は下がります。
なぜなら、金利1%の債券をもっている人がその債権を売り、金利2%の債権を購入しようとするからです。
逆に、市場の金利が下がって、金利0.5%の債権が主流になったら、金利1%の債権の価格は高騰します。
このように市場の金利が変動することで、金融商品の価格も変動するのです。
価格変動リスク

- 価格変動リスクとは、投資した金融商品の価格が変動して、元本割れするリスクです。
預金であれば、元本が保証されているので、価格変動リスクはありません。
株式投資の場合だと、元本が保証されていないので、投資した金額よりも株価が下回る可能性があります。
ですので株式投資は価格変動リスクがあるということになります。
価格変動リスクはレバレッジを使うことでさらに高まります。
例えばレバレッジを2倍にして手元のお金の2倍のお金を動かせばその分リスクもリターンも2倍になりますよね。
このように価格変動リスクは自分のコントロール次第で大きくすることが出来てしまうので、自分でしっかりと管理する必要があります。
為替変動リスク

- 為替変動リスクとは、日本円と外国の為替の変動で資産の価値が変動するリスクのことです。
例えば、1ドル100円の時に、600万円の車をアメリカに販売するとしたとします。
そうすると、アメリカに6万ドルで車を売ることになりますよね。
しかし、販売するのが半年後でその間に円安になって1ドル120円になったとしましょう。
その時に6万ドルで売ったら、日本円に換算すると、車の価格は500万円となり100万円損します。
これが為替変動リスクです。
この為替変動リスクを避ける方法として、将来の為替レートを前もって確定させる「為替予約」という方法があります。
先ほどの例でいうと、「1ドル100円で取引する」といった感じで前もって為替予約すれば、100万円損することはなくなりますよね。
このように取引で予想外の損を避けたいのであれば、為替予約で防止するという方法もあるのです。
信用リスク

- 信用リスクとは、債務者の財政状況が悪化して、債権が回収できない可能性があるリスクです。
例えば、あなたが購入した株の会社が倒産してしまったら、その株券はただの紙くずになってしまいますよね。
そうなるとあなたが投資したお金は返ってきません。
これが信用リスクです。
倒産しそうな会社の株に投資するほど、信用リスクが高くなります。
信用リスクを抑えるには、投資をする際にその発行元の財務状況などをしっかりと把握しておく必要があります。
カントリーリスク

- カントリーリスクとは、投資対象の地域の政治や経済状況が悪化した時に、そこに投資した資産の価値が減少するリスクです。
例えば、あなたが外国の国債に投資して、その国がなんらかの影響で経済破綻したとしましょう。
その場合、あなたのもっている国債は紙くずとなって、投資したお金は戻ってこなくなります。
これがカントリーリスクです。
カントリーリスクの対策としては、地域分散投資があります。
地域を分散して投資すれば、もしどこかの地域がダメになったとしても受けるダメージは少なくて済みます。
流動性リスク

- 流動性リスクとは、取引量が少ないために、売りたくても買ってくれる人がいなくて値がつかなくなるリスクです。
人気のない株におこりがちになります。
売りたくても買いたい人がいなければ取引は成立しないので、換金性が低くなります。
不動産も流動性リスクが高いということができると思います。
また自然災害や戦争などで市場が開かなくて取引できないリスクも流動性リスクにあたりあます。
地政学的リスク

- 地政学的リスクとは、戦争やテロなどによって、世界経済全体の先行きが不透明になるリスクです。
地政学的リスクによって特定の商品が高騰したりすることがあります。
たとえば石油の原産国が戦争やテロに巻き込まれた場合、石油が取れなくなってしまう可能性があるので、石油の価格は高騰しますよね。
地政学的リスクに強いのが「金」です。
金は、世界共通の資産で埋蔵量にも限界があります。
地政学的リスクで自国の貨幣の価値が下がってしまうことを心配する人たちが、金を購入しようとするので、戦争やテロのときは金の価格が高騰しがちになります。
戦争やテロなどの地政学的リスクは世界経済全体に影響を与えることが多く、それがいつマーケットに反映されるのか分かりません。
ですので日々情報を追って動向に注意する必要があります。
インフレリスク

- インフレリスクとは、貨幣の価値が低くなり、損失してしまうリスクです。
インフレになると、貨幣の価値が下がるので、預金をたくさんしている人が大きな損失を受けることになります。
多くの金融商品はインフレリスクに強く、インフレになればなるほど投資した金融商品の価格は高騰します。
ですので、金融商品にある程度投資をしていれば、インフレ対策になるでしょう。
デフレリスク

- デフレリスクとは、物価が下落して損失を被るリスクです。
デフレによって、投資した金融資産の価値も減少する傾向にあります。
ですので、金融資産などにたくさん投資をしていて、かつ現金を持っていない人は損をしがちになります。
デフレで強いのは、たくさん預金をしていて、現金を持っている人です。
物価が下落しているので、たくさん現金を持っている人は、商品やサービスを安く購入することが出来ます。
リスク対策には分散投資
資産運用する上でのリスクはたくさんあります。
これらのリスクは避けることは難しく受け入れるしかありません。
リスクを受け入れた上でどうやって対処するか考える必要があります。
このリスク対策に有効なのが「分散投資」という考え方です。
分散投資は、主に下記の4種類に分けることができます。
- 地域分散
- 時間分散
- 資産分散
- 通貨分散
これらを詳しくみていきましょう。
地域分散

日本だけでなく、海外の株や債券などに投資をすることで、地域によってもたらされるリスクを分散することができます。
一つの地域に集中して投資をすると、その地域の市場環境によって大きく左右されやすいのです。
例えば、投資した地域に大震災が起こってしまった場合は、その地域の株価は大幅に下落しますよね。
あとは日本の景気が悪い一方で、海外のある特定の国は景気が良かったりします。
こういった場合を対策するには、投資先を地域ごとに分けることが有効なのです。
時間分散

時間分散は、投資する時期を分散して、高値掴みするリスクを抑えることができます。
時間分散を有効に活用している例が「積立投資」です。
「毎月1万円この投資信託に投資する。」
といったように証券会社で注文すれば、決まった時期に決まった金額を購入することができます。
この方法は、価格が高いときには少なく購入し、価格が安いときにはたくさん購入することが出来るメリットがあります。
これはドルコスト平均法とよばれる手法で詳しくは下記の記事で詳しく書いてあるので、参考にしてみてください。
ただしこの方法のデメリットとして、一つの資産に集中して投資しがちになるリスクがあることも頭の片隅に入れておきましょう。
資産分散

資産分散とは、複数の金融商品に分散して投資をすることです。
資産別に分散投資をする場合は、値動きがお互いに相反するような商品を選ぶのがよいとされています。
値動きが相反している例として株と債券の関係があげられます。
景気がいいときは、投資家は積極的にリスクを取ることが出来るので、債権を売って株に投資をしがちになります。
そうすると株価は高騰します。
一方で景気が悪いときは、投資家はリスクを恐れるので、持っている株を売り払って比較的安全な債券を購入します。
そうすると、債券の価格は高騰します。
このように株価が上がれば債券の値段は下がり、株価が下がれば債券の値段は上がる関係にあるといえます。(必ずしもそうであるとは限りませんが)
この両者を合わせて保有しておけば、片方が下落しても、もう片方が高騰するのでバランスがとれていると言えます。
通貨分散

通貨分散は、異なる通貨を分散して保有することで、為替変動による影響を抑える方法です。
あなたの持っている資産がすべて日本円だとすると、円高の時は資産は増加しますが、円安の時はあなたの資産は下落します。
これによるリスク対策として通貨分散があり、異なる通貨を保有して円安の時の資産の減少を抑えることが出来ます。
通貨分散は、「資産分散」の時の考えと同じように、値動きが相反するような通貨を持ち合わせるのが有効です。
ドルとユーロは比較的値動きが相反するといわれています。
この両者を持ち合わせて、為替変動リスクを抑えるといった方法も有効な手段の一つです。
ただし分散投資にもデメリットはある
分散投資のデメリットは大きなリターンを得るのが難しくなることです。
複数の金融商品に投資をしていて、そのうちの1つが高騰しても全体で見れば資産の増加は小さくなります。
大きく損失はしないけど、大きく儲けることもできなくなるんですね。
つまり、分散投資は守りの投資であるといっても良いでしょう。
「攻めの投資をしたいのか?」
「守りの投資をしたいのか?」
これらは資産運用をする目的によって変わってきます。
老後のために資産運用するのであれば、分散投資したほうがいいですし、大きく資産を築きたいのであれば、投資先を集中させたほうがいいでしょう。
この記事をきっかけにあなたも資産運用をする目的を設定するのをおすすめします。
終わりに
いかがでしたか?
今回は、資産運用する上でのリスクの種類とその対策法についてご紹介しました。
投資する上でのリスクは避けられないものがありますが、分散投資をすることで、そのリスクを抑えることができます。
あなたも投資をするときは分散投資の考え方を取り入れてはいかがでしょうか?
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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